KIT虎ノ門大学院の教授陣から、本研究科に入学をお考えの皆様へのメッセージをご紹介します。
グローバルなIT企業の知的財産部門における幅広い実務経験をベースとして、真のイノベーションを実現するために近年ますます重要となってきている戦略的な知的財産マネジメントに関する研究を行っています。他に例を見ない本研究科の充実したカリキュラムを活用して、弁理士等の国家資格の取得を目指す方だけでなく、イノベーション立国を目指す我が国で今まさに必要とされている「経営のわかる知的財産専門人材」や、「知的財産のわかる経営者」を目指す方の挑戦をお待ちしています。
石油産出国は、石油資源を外国に輸出することで国富を増大させています。わが国の強みである技術力やコンテンツなどの「知的財産」も一種の「資源」ととらえることができます。外国において知的財産権を確立し、排他的に事業を展開し、あるいは現地企業にライセンスすれば、いずれの場合でも外貨を得て国富を増大させることができます。石油は枯渇すると考えられていますが、知的資源は理論的に無限に産出できるため、物理的資源に乏しいとされる我が国にとっては理想的な「資源」といえます。 他方、知的資源は「情報」ですので、その管理は容易ではなく、それを可能にするのが法制度となります。本大学院では、我が国の知的財産に関する法制度を基礎に、諸外国の法制度や企業におけるマネジメント等を一括して1年間で集中して学ぶことができる画期的大学院です。
約35年の国内外の知的財産権実務経験から体得したことは、知的財産は広範な分野で関連性を持ち始め、その基本的知識は異種分野でも重要性を帯びてきた事、また、国際的な視点を取り入れ、国内外的にも差別化が図れる得意分野と実務能力を武器として備えていないと第一線の世界では通用しないという事でした。今後、世界に通用する国際的な知的財産制度?法律知識を提供して、先端学際的な実社会で通用する実務能力を備えた有能な人材の育成に努力をしたいと存じます。
実務家として、32年間にわたり、国内外の実務を通じ、知的財産の取得?活用に多面的に携わってきました。一方、知的財産に関する特定の法的問題に関しても深く掘り下げてきました。今までに、研究し、経験し、そして修得してきた知的財産法、知的財産戦略に関わる多くの要素を整理し、その内容を体系的に教授することにより、将来世界の知財システムの中で活躍できる人材(知的財産プロフェショナル)を育てていきます。ぜひ、自分自身の現在のポジション、将来設計などを総合的に勘案し、そして、何よりも自分自身の能力を信じて、本研究科の門をたたいてください。
マンガ、アニメ、ドラマ等に代表される我が国の優れたコンテンツの国際的ビジネス展開は、政府の知的財産戦略における重要な柱とされています。そして、これを推進するためには、知的財産に関する法的知識に加えて、コンテンツを活用するビジネス?スキルやマーケティング能力等を有する人材の創出が不可欠です。本研究科において学ぶことにより、これらの知識、スキル、能力をバランスよく身に着けることができます。ぜひ挑戦してください。
産学連携、技術移転の業界は、歴史が浅く知見もそう蓄積されておらず、一方課題はまだ山積みです。例えてみれば、萌芽期をそろそろ脱し、定着?普及に向かう転換期と考えています。これは、見方を変えれば、知財の専門家にとって、自分の知識と経験をフル活用できる挑戦しがいがあるフィールドとも言えます。企業に所属する研究開発、知財部門等の方には、自社に最適な大学との連携方策を検討する基盤的な知識を、弁理士等を目指す知財専門家にとっては、イノベーティブな研究開発マネジメントとその中の知財の在り方という俯瞰的な知見を、受講するみなさんとの議論を通じ深めていきたいと考えています。
説明会?イベント情報
講義見学「意匠?商標法応用特論」&MIPMオンライン説明会
講師:大橋 卓生
2023年12月9日(土)開催
講義見学「グローバルビジネス特論」&MBAオンライン説明会
講師:山田 英二
2023年12月16日(土)開催
講義見学「M&Eマネジメント実務演習」&MBAオンライン説明会
講師:北谷 賢司
2023年12月21日(木)開催
はじめての方へ
虎ノ門大学院とは
イノベーションマネジメント研究科
その他