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大学院環境土木工学専攻の中島あおいさんが地盤工学研究発表会 優秀発表者賞を受賞。「?南極地域での斜?を利?した効率的な太陽光パネル設置とその安定に関する研究」で
大学院環境土木工学専攻博士前期課程1年の中島あおいさんが、「?南極地域での斜?を利?した効率的な太陽光パネル設置とその安定に関する研究」で、第58回地盤工学研究発表会 優秀発表者賞を受賞しました。
第58回地盤工学研究発表会は、2023年7月11日から13日まで、福岡国際会議場を会場に対面方式で開催されました。優秀発表者賞は、119セッション(916編)の研究発表の中から35歳以下の若手研究者を対象に、複数の審査員による審査結果を経て選ばれました。特に当研究発表会は参加者登録者2,096名という地盤工学分野で最大の発表会であるとともに、土木工学のみならず、理学系の応用地質分野や中国体彩网手机版の地盤分野の研究者も参加する「融合」学会でもあり、この中での受賞は価値あるものといえます。
今回受賞した研究課題は「宇宙に関わる研究がしたい」という中島さん本人の希望から考え取り組んだテーマで、研究活動を通じて国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)からもデータの提供をいただいています。こうした交渉もほとんど本人が行い、主体的な研究姿勢が受賞に結びつきました。
【題目】
?南極地域での斜?を利?した効率的な太陽光パネル設置とその安定に関する研究
【著者】
中島あおい、高原利幸
【講演要旨】
月面基地建設計画がNASAを中心に進められているが、候補地である月の南極付近は起伏が激しいにも関わらず、斜面安定に関する研究はほとんどなされていなかった。また、建設初期や基地活動には、太陽光パネルの設置が必須となるが、ほぼ水平に太陽光が入射するため、斜面の利用がない場合は1基あたりに必要な面積は膨大なものとなる。そこで、JAXAから提供いただいた2030年の月南極付近の太陽ディスク可視割合のデータをもとに、20人程度が活動するために必要なエネルギーを得るためのパネル設置面積と場所を検討した。その結果、月の昼夜で設置場所を変更する必要があること、クレーター縁部の斜面は必要面積は少ないものの、斜面崩壊の可能性が無視できないことが示された。
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